ことし8月につくられた、雪にまつわる写真+エッセイ集[雪と]。
お店の空間全体を通じて、この本をかんじられるような、そんな展示をひらきます。
雪といったら、どんな印象をもっていますか? 雪のたのしみは色々あります。スキーにスノボ、カマクラ、雪合戦。雪は山のものだけではありません。暮らすのに便利な平野部にありながら、雪とともに何千、何万何十万、の人々が暮らすまち……。そんなまちを、ここでは【雪国】と呼ぶことにします。
[雪と]では、著者のひとり・今井悠斗が故郷で収めた【雪国】の写真のほか、日本海側に面した別々の【雪国】で育った3人による、故郷の雪とそのまわりを回想する、複雑なエッセイを収めています。
この展示を通して、日本のどこかの、ゆたかな冬の世界を、すこしでも感じてもらえたらなら嬉しいです。
今井悠斗(いまい・ゆうと) ──写真・文
1999年生まれ。千葉大学で建築、都市工学を学んだのち、東京都内の工務店に勤務。高校のときから地元を写真に撮すことにはまり、関東に居を移してからも頻繁に日本海側へ通う。写真やイラスト、ことばの表現を大切に、ZINEづくりを続ける。大学時代のひとり旅を通じ、ゲストハウスや民泊に興味をもち、将来は本業の傍ら、まちの玄関となるような居場所をつくろうと、建築専攻の彼女とともに鋭意活動中。
エルトンこだま ──文
1986年生まれ。2005年、大学進学のため千葉に移住。出版社勤務の傍ら、のんべんだらりと独自に物書きの活動を展開する。2020年、フリーペーパーBAR本編集部(ライター)として同紙を創刊。
石黒まり ──文
2000年生まれ。2018年に高校を卒業後、千葉県の大学に進学。現在求職中だが万年反抗期な上に飽き性のため休憩中。変わらず好きなものは、睡眠と青と唐揚げ、本。