貧しい者と富める者、この不平等はいつの時代にもあり、いまもあります。その差を埋めるために、持つひとから金を集めて、持たないひとに分配するひとつの仕組みとして、税金があると言えます。しかし、まっとうに得た利益の多くが徴収されてしまうことには、別の不平等が感じられます。どのような理由を持って、税は課されるべきなのでしょうか。とはいえ、誰かれ問わず同じだけ徴収することもまた、偏りが消えずに残るでしょう。制度や税率が時とともに変化しながらも、金銭的な貧富でさえ解消が困難ならば、平等はどこにあるのでしょうか。