見た目がきれいで、もちろん傷も無く、大きさも均一じゃないと、スーパーに並べることはできません。これにしようと選ぶときの、決め手もそうだと思います。そんな、だいたい同じで、のっぺりとした味の食材。流通しやすく、生産しやすく、いつでも食べれる、面倒なことがなくなった、いまの食卓には何が残っているのでしょうか。土地に根ざした在来の野菜、癖のある食材に合わせた調理の工夫や味付けなどが、特別であり、挑戦であることが、ふいに、恐るべきことに感じます。困難な食卓に、消費していた側が、どのように立ち向かうべきでしょうか。