テキスタイルといえば、服飾に関するもののように考えます。でも、自分の身の回りにも建築に関わるテキスタイルがちゃんとあるはずです。カーテンや椅子、クッション、敷物など、自ら探してお気に入りのものを選んだのではないでしょうか。布地を通して光や視線を調節したり、織られた模様を楽しんだり、視覚的な効果を与えてくれます。このようにテキスタイルは、日常的に触れていて、慣れ親しんだものなので、光や空間といった本来は触れずに感じるものにも、触り心地や親密さが生まれます。空気に触れ、空気を親しみ、空気と踊るのです。