風邪をひいたり、お腹が痛くなったり、頻度や程度は違っても、誰でも具合が悪くなることはあります。でもなぜか、心のことだと、そうとは思われないのはなぜでしょうか。知り、分かろうとする過程において、自分の身体、経験や想像が必要となるのだから、苦しんでいるひとへの偏見は、自分のことを置き去りにしていて生まれるのかもしれません。ひとつひとつの心の病気について読んでいると、おそらくは、どこか自分にも当てはまることが少なからずあると感じます。表に出難いことだから、自分と他者の隔たりを越えて、分かることに向かって。