未来のことが、確率として、数字によって示されます。それを丁寧に読み解いて、合理的に、自ら判断をする。いつもどこかで、そうしないと落第だよと耳元でささやかれているように感じるのです。ほとんどだれもが等しく、いつどうなるのかは本当のところはわからないにもかかわらず。とはいえ、見えないものを信用しないようにしても、簡単な約束は交わすし、ちょっと先の行動を思い描いていることもあるのが日常です。偶然は、どれだけ排除しようとしてもしきれないけど、それでも未来を確かにするために努力してしまったり。わたしたちは「にもかかわらず」のいまを生きています。