生きるうえでの規則となっている法について、とくに考えることもなく、ほとんど無防備と言えるほどに受け入れています。かといって、ルールが何もないことこそが自由であるとは言い難いことは、たとえば遊びや競技を楽しみ、真剣に取り組むなかで、だれもが体験していることでしょう。法をよく知り、上手く活用することが偏在していて、無知な側には言葉少なく、突如言い渡されることも少なくありません。そして、ますます背を向けてしまうのです。でも、最も身近ともいえる家族でさえ、制度とともにあります。損得や勝ち負けを左右する知としてだけでなく、日々のあらゆることを見つめ直してみます。