井戸川射子『する、されるユートピア』(青土社、2019)

あらゆるところに、言葉があります。ぼんやりと眺めているこの光景、ひとつひとつの要素を脳内で文字に変換し、過去や夢での出来事や、そこで交わしたであろう会話がそこに重なってくるでしょう。そして、耳にはイヤフォンがささっているから、内側からも外側からも、わたしに関係があったりなかったりする声が響いています。眺めも音も、直接、詩がなくたって、詩という経験はできるのかもしれません。 ─存在する、を引き受けているだけで意味はあるはずで、川、戻らずいつもニューワールドです。─
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