坂口恭平『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(河出書房新社、2011)

「東京では1円もかけずに暮らすことができる。こんな街は他にはないよ」という言葉から、始まります。実際に、東京で生活したり、仕事をしたり、たまに訪れるひとからすれば、正反対の印象を受けるのではないでしょうか。座る、休む、ぼーっとする、何もしないようなことでさえ、時間や場所にお金がかかってきます。家なんて、どれだけ自分で手を動かそうが、必ずどこかで買うという過程を経ることになるでしょう。しかし、それに違和感を覚えて場所を変えたって、当の本人は何も変わらないのかもしれません。異なる層を見つけること、行き来できるようになること、そして、生き抜くのです。
TOPへ