ジョージ・クブラー 訳:中谷礼仁、田中伸幸『時のかたち 事物の歴史をめぐって』(鹿島出版会、2018)

「事物の歴史は、曲解がまかり通る一般史に比べて、はるかに具体的で物質的な存在を扱うもの」だとGeorge Kublerさんは記します。しかし、物が目の前にごろんと置かれているにもかかわらず、ついつい意味や文脈、言葉や数字、物「について」ばかりが気になってしまいがちです。とは言え、その物自体も、単純だけれど想像でしかないようにも思うのです。かたちはどこかに消えてしまったのでしょうか。つくるひとが、かたちに触れて、かたちをつくる、その連なり。時の、素のかたちに近づいてみます。
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