陣内秀信『東京の空間人類学』(筑摩書房、1992)

たとえば、地形をたどる、古い地図と照らし合わせながら道を歩く。そうして、自分がいる場所の成り立ちを身体で感じることで、いつもの景色を新たなものとして、いままで気にかけなかったことを発見として、「都市を読む」面白さを経験することができます。東京は、ほんとうにたくさんの言葉によって、語られてきました。かつて誰かが残した一節を、同じ場所のいまと重ねてみても良いかもしれません。いまのこの有り様をそのまま味わうことと、隠された物語を見出すこと、どちらも想像が必要です。見えない流れに、触れることはできるのでしょうか。
TOPへ