中村好文『湖畔の山荘 設計図集』(エクスナレッジ、2019)

一通の手紙から始まるこの物語は、交わされた言葉や思いが、手で引かれた線によって、たくさんの図面として表されながら、続いていきます。そして、一軒の家が建てられました。ここには載っていない、スケッチや使われなかった案まで含めたならば、どれほどのヴォリュームになるのでしょうか。これらは、作るために必要だったことはもちろんですが、手で描くことによって設計者が自分自身で納得したり、これから作られるものが腑に落ちる感覚を獲得していったのかもしれません。まるで、住むひとの手で、触れるように。
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