ルイジ・ギッリ 訳:萱野有美『写真講義』(みすず書房、2014)

イメージが、つぎつぎと流れていき、矢継ぎ早に消費されていきます。いま見たものが、ちょっとしてから再び見ようとしても見つけることができない、あるいは、そもそも本当に見たのかどうかさえ危うく感じられるほどです。「コミュニケーションの点で写真にある大事な役割は、イメージが読まれる速度を緩めること」だと、Luigi Ghirriさんは語ります。加速すればするほどに、画像は、空気や気配のように、軽く、無自覚に、無責任になっていくのでしょうか。見る、読む、じっくりと何度でも味わうために、立ち止まるのです。
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