文:野矢茂樹、絵:植田真『ここにないもの 新哲学対話』(中央公論新社、2014)

対話をしながら、たったひとつの明確な答えに行き着くことのない問いを、考えていきます。そんな問題は、ありもしない、関わる必要もないものとして、無視してしまっているかもしれません。いま目の前に有って見えているものさえ、本当に分かっているのか、とても不確かにも関わらず。 ─森に行って、森のぜんぶを見てるわけじゃないでしょ。ぜんぶは、ことばにできないもの─ 言葉で言い表せないから、触れたり、描いたり、別な手段で考えることもあるでしょう。それでも言葉で考え、言葉を交わすと、どんな感触や意味に近づいていけるのでしょうか。
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