ティム・インゴルド 訳:筧菜奈子、島村幸忠、宇佐美達朗『ライフ・オブ・ラインズ 線の生態人類学』(フィルムアート社、2018)

歩く、書く、考える、さまざまな運動は、線のかたちをしているし、線に沿って行なわれます。手を取り合った人たちの繋がり、からみあったそれぞれの思惑、天気のような気まぐれとの付き合い、線は、結び目をつくったり、もつれあったり、巻きついていたりします。Tim Ingoldさんは、「天候が農家の作った畝間に変わり、風が帆船の軌跡に変わり、太陽の光は植物の茎や根に変わる。変身こそが、間違いなく、すべての生命の根本をなすもの」と記します。わたしたち自身の線の束を見つけながら、これまでとこれからの変身を想像します。
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