内田樹『街場の文体論』(ミシマ社、2012)

だいたいいつも、慣れている、すっかり体に馴染んでいる言葉を、語り、綴っています。借り物の言葉で、フォーマットにのっかって、読むひとではなく、読むひとから自分がどう見られるかが、きっと主題になっているのです。「まわりに行き交っている言葉の多くは『届く言葉』ではありません。『査定を求める言葉』でさえない。『自分を尊敬しろ』と命じる言葉です」と、内田樹さんは言います。誰、に行き着くと、自由でなくなってしまう気がします。内側にいる幾人かの他者へ、返礼を求めないひとつのプレゼントを贈ります。
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