グレアム・ハーマン 訳:上野俊哉『非唯物論 オブジェクトと社会理論』(河出書房新社、2019)

ここに居るのは人間だけではありません。いろいろな生き物が暮らしていて、雑多に置かれている物もあります。時間が流れるように、安定しながらも、それぞれつねに変化をし続けているのでしょう。名付けられていたって、境界線は揺らいでいることだってあります。そのときどきで、声に出さなくたって、相手に気づかれていなくたって、名前を呼んで、共に生きているのかもしれません。バラバラにしても、ひとつにまとめてしまっても、みんながまっ平らに同じだとは考え難い。ただ、物体だけが、在るわけでもないようなのです。
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