藤本健太郎『タイポさんぽ改 路上の文字観察』(誠文堂新光社、2016)

すこし退屈なくらいの道すがら、何気なく目にする看板や文字。文字はそれだけで情報だからか、ついつい目が向いて、いちいち読み上げてしまっていたりしないでしょうか。ただの情報で留まるものもあれば、その文字ひとつでいくつもの想像や会話を生むものもあります。それらが伝えている内容について思いを巡らせる、それ以前に、文字は姿形を持って、現れているのです。姿形は、時代や背景、目前のただの文字にいくつもの奥行きを与えてくれて、ますますイメージが膨らんできます。気になりだせばたぶん、行く先々でキョロキョロと見回すばかりでしょう。
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