長嶋有『私に付け足されるもの』(徳間書店、2018)

分野、ジャンル、科目、いろいろな言い方があると思いますが、自分にとって、まったくと言っていいほど知らない領域がきっと誰にだってあるでしょう。いつもの日々のなかでは、意識していようがいまいが、触れないで過ごしてきた、人や物や出来事や思想。あちこちに興味を持って、知識を得ていくことが、手放しに良いとは言えない気がします。もっと些細で驚くべき遭遇があるのです。興味なんてないのに、どれか好きなものを選んで、と言われたとして、未知のあなたに未知の価値観が生じるかもしれません。知るとは、出会うとは何か。何が自分に付与されたのでしょうか。
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