大友良英『シャッター商店街と線量計 大友良英のノイズ原論』(青土社、2012)

意味のあるものと意味のないもの、はっきりと二つに分けられないし、意味がなくてもそれが存在しないわけではありません。生きものとして感じ取れる領域には限りがあるから、見えなかったり聞こえなかったりしても、実際には微生物のうごめきや空気のふるえが在るみたいに。でも、気付かないうちに、感じなくても知らなくても済むように、だんだんと失われてきたものも、あるのではないでしょうか。便利だから、役に立つからと、一つの方向に流れた方が楽だけれど、ぐっとこらえて立ち止まることも必要かもしれません。きっと、ざわめきが聴こえてきます。
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