シモーヌ・ヴェイユ 編訳:今村純子『シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー』(河出書房新社、2018)

一度読むと、素っ気なく言い切られているフレーズに、突き放されてしまうかもしれません。しかし、何度も引用されてきたそれらは、出会うたびに姿を変えます。美しさや不幸といった、あえてそれがどのようなことなのかを考えない、考えることが困難な事柄に立ち向かっているから、いくらかの時間と経験を重ねると、別な気付きがやってくるのでしょうか。さらにその言葉たちは、わたしたちの関心の大部分を占めている、労働と必ずどこかでつながっています。 ─大衆が必要としているのは、その人の日常生活の実体それ自体が詩であるということ─
TOPへ