食材は、使いきりやすいように、半分や四分の一にカットされていたり、すでに小分けにしてパック詰めされていたりします。でも、割高なうえに、どこか食材として頼りなく感じます。保存食を作るにしても、それだけでは味が単調になってしまうし、食べきれない量を作ってしまいがちで、せっかくの保存期間が、苦痛にさえ感じます。食材を隅から隅まで食べることと、日々の食事とが一緒に進むことは、理想かつ根本のように思えます。レシピだけでは身に付きにくい、食材の量から作れる料理のボリュームも、想像できるようになるのではないでしょうか。