柄谷行人『柳田国男論』(インスクリプト、2013)

知識をたくさん集めれば、外から見てもまとまりのある学問として、探すべき対象も、求めるべき問いも、定まっていくように思います。しかし、それは、やっとのことで語ることができる代物なのかもしれません。蓄積された事象から、自ら考えて、問いを起こす必要があるでしょう。柄谷行人さんが、「どこまでも抽象的な思考に耐えられるが、しかもどんな具体的な経験をも手放していない」と記す、力強い思考にたどりつくために。ぴったりとはまるものは実在しない、それでもそれぞれの声から、言葉を紡ぐしかありません。
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