編:内田静枝『長沢節 デッサンの名手、セツ・モードセミナーのカリスマ校長』(河出書房新社、2017)

服を着ていても、おおよそいつも外に出ている、手や足、頭と、それらを身体のより中心につなぎ合わせている、首が、一見すると荒っぽく感じる線のなかで、細やかに、くっきりと描かれているように思います。身体を、構造を、見つめる眼が、そこにはあるのかもしれません。表面的な現れこそ、ファッションにおいて求められ、作られ、描かれ続けてきたはずなのに。いや、まっさきにどちらかに分けてしまう判断を留保して、その先に見える姿、異(ちが)いを、形取ろうとしたのでしょうか。
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