中原昌也『知的生き方教室』(文藝春秋、2014)

泣ける、感動するような劇的なストーリー。たとえば、小説に求められる有用性とは、このようなものだと思います。あるいは、テレビやネットに流れるニュースから得た、もっともらしい言葉を駆使して、いまを上手く切り取ることや、これからを先取りすることで、読む人の興味を惹くことができるかもしれません。そんなふうに、賢く、合理的に考えたようでいて、ただ、きれいごとのなかだけで生きているにすぎないのでしょう。わざとらしく並べられた暴力的な表現の数々は、役に立たない時間の浪費。そんな面持ちが変わるとき、何が起きているのでしょうか。
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