作:庄野雄治 絵:平澤まりこ『コーヒーの絵本』(mille books、2014)

お茶をする、一服をする、生存するうえでは必要ではないかもしれない時間は、ひとりでも家族とでも、仲間とでも、かけがえのないものです。いつもというわけにはいかなくても、時間と手間をかけて愉しむものは、不思議と心を穏やかにしてくれます。そのときに、できるだけ素までたどりなおしてみると、その一杯は、いっそう身体に染み入るでしょう。労働や日常の空間に入り込んでくる、余剰。それもまた繰り返されることだから、その時々のゆらぎがあることで、自分の身体になじんでくるように思います。
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