ブレイディみかこ『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房、2017)

帰る家、家族があり、仕事をして、いくらかの疲労と退屈のなかで、生活をしています。その日々に、家もお金も持たず、仕事をせず、暴力や薬と近いところに身を置くひとが存在すれば、きっと不快に感じて、同じ考えのひとたちと集まって、そのひとを排除するでしょう。たとえ直接、害にならなくても、出身や学歴、人種、障害、理由がそこに結びつけられるかもしれません。平等にあるべきと言いながら、違うことは排除されるのです。どうしてこれほど、地べたから遠く離れてしまったのか、初めて、地に足をつけるときがきたのです。
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