管啓次郎×小池桂一『野生哲学 アメリカ・インディアンに学ぶ』(講談社、2011)

あちこちに暮らせるようになっても、制度として、必ずどこかに住んでいると思います。しかし、自分が生活をしている、その土地のことをほとんど知らないでしょう。食べるものは土地から切り離され、人以外の土地の生き物は見えなくなり、ずっと昔のことや神話、霊なんて、目の前にはなく、信じるには値しないと思われています。わずかな時間に共有されてきたことを、いつの間にか信仰して、別の考え方を失っているのかもしれません。超越性に頼らない敬虔さを持って、土地との関係を見直すとき、透明な支配から逃れられるのでしょうか。
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