作:モーリス・センダック 訳:神宮輝夫『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房、1975)

1年と1日の長い航海を経て、日常と非日常がつながっていきます。その期間を、はてしなく遠いものだと感じられることが、かいじゅうたちのいるところへたどり着くための、鍵なのかもしれません。あるいは、かいじゅうは、実はあちこちにいて、ぎょろっとわたしたちを見つめているのでしょうか。かいじゅうたちは、人や人がよく知る生き物に、どこか似ている姿をしています。口にいれたいほどの愛情が、そのひとをかいじゅうに変えてしまうのなら、食べようとして拒まれる、その間にある関係性に思いをめぐらせます。
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