作:ルーシー・M・ボストン 絵:ピーター・ボストン 訳:亀井俊介『グリーン・ノウ物語6 グリーン・ノウの石』(評論社、2009)

家をつくるために、木や土を用いるよりも、石は、昔から堅固な建物の材料として考えられていたように思います。つくる過程でも、石は重く、硬いから、積むにも削るにも大変な労力を必要とします。いま使われているような、建物になるためにつくられる素材とは違って、石はずっとまえからそこにあって、ひとが生きる時間とは異なる時間を生きてきました。 ─いすのまえにひざをつき、両手でなでてみた。かぎりない大むかしを感じとることができるような気がした。─ 時を超えるような経験は、いまはもう、失われてしまったのでしょうか。
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