坂口恭平『家族の哲学』(毎日新聞出版、2015)

よそはよそ、うちはうち。くりかえし唱えられてきた台詞かもしれません。ひとつの家族が他から切り離されて、まわりからどんな干渉も受けずに在るようにも思えます。友達の家族を羨ましく思うときには、ひどくそっけなく、そう言われてしまってはどうにもできない気持ちになるでしょう。でも、自らや周囲との折り合いがつけられずに悩んでいるときに、無条件に受け入れてもらえる、救いにもなります。 ─聞き流す。それは無視することではない。─ 誰といても人は孤独だとすれば、その矛盾もそのまま抱えてくれる場所が、すぐそばにありますように。
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