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光嶋裕介『ぼくらの家。 9つの住宅、9つの物語』

ひとつの建築には、それがつくられた道程があり、おおよそその主人公として語られるのは建築家だと思います。しかし、その建築物において、実際に長い時間を過ごし、関わりあう人たちがいるからこそ、建築が生きられているとも言えます。暮らす人々、近所の動物たち、通り抜ける風や音、その地で生き続けてきた木や岩、そして、家や建物自身。建築をめぐる物語はきっと、複数、少なくとも登場するものたちの数だけあるのでしょう。そうやって、いくつもの語られ方を許してくれる、おおらかさが、人や空間の豊かさなのかもしれません。

plateaubooksは文京区白山に2019年3月にopenした新刊本屋です。
店名の「plateau」は平坦を意味します。

平坦で変化のない時間。そんな時間にゆっくり本を読む。そんな時間を、それぞれの楽しみかたで過ごす場所になればと名付けました。1970年代から精肉店として使われていた空間に、古家具をならべ、本を置きました。新しく空間に役割をあたえることで、使われなくなった空間から、新しく価値が生まれました。

本屋として、本によって新しい価値、気づき、感情、行動など、日常のなかで通過している時間に、変化を感じられるようになればと思っています。

中央のテーブルで読書・お菓子・コーヒーなど雑談しながら本を楽しんでください。
〒112-0001 東京都文京区白山5-1-15 ラークヒルズ文京白山2階
都営三田線白山駅 A1出口より徒歩5分です。
今月の営業日・営業時間
※年末年始・夏季休暇等の長期休暇はHPにてお知らせいたします。