編:渡部俊三、小野恵二 絵:上田みゆき『そだててあそぼう43 ベニバナの絵本』(農山漁村文化協会、2002)

紅花は、名前のとおり、紅い色の花が咲きますが、開花してすぐは黄色い。でも、咲いてから次第に、花びらの下の方から紅みを帯びていきます。もともと花のなかに、紅くなるための要素が含まれているのでしょうか。黄色の色素は水に溶けるから染料としても取り出しやすいのに対し、紅色は、発現が遅く、もともとの黄色を抜く必要もあり、さらには水にも溶けません。手間をかけて取り出された紅色は、貴重な染料として、特別な色として使われてきたのです。色がどれでも等価であることで、失った時間や手触りは、当て所なく彷徨います。
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