デイビッド・モントゴメリー 訳:片岡夏実『土・牛・微生物 文明の衰退を食い止める土の話』(築地書館、2018)

白茶けた土があって、そこにはもうずっと何も生えていません。渇いた地表からは、風が吹くたびに土埃が舞うだけです。ある作物だけが生産され、そのまわりは丁寧すぎるほどに土が裸にされている状況も、もしかしたら同じ景色に変わる手前なのかもしれません。ひとの手が及ばないところでは、植物たちがみっちりと繁茂していて、それでも土は豊かに生き続けています。動物の内蔵にはたくさんの菌がいるように、土では、植物が微生物を、微生物が植物を支えているのです。変わらない生産方法と既得権益から背を向け、土に向き合う必要があるのでしょう。
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