山野井泰史『アルピニズムと死 僕が登り続けてこられた理由』(山と渓谷社、2014)

山に登れば、日常とは違う場所が待っています。天候は変わりやすく、かつ、激しく、足場も悪いし、獣に出会うことだってあります。人はとても脆く、それらによって傷を負い、死に至ることもあるでしょう。だれかと登れば、分担したり、身を預けることもできます。しかし、ひとりの身体としての感覚が鈍り、恐怖心をなくしてしまうかもしれません。「山での死は美しくない。でも山に死がなかったら、単なる娯楽になり、人生をかけるに値しない」と、山野井泰史さんは記します。山は、生きることも、与えてくれるのでしょうか。
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