今西錦司『生物レベルでの思考』(平凡社、2019)

生きものたちは、同じ土地にいて、互いにどのように関係しあっているのでしょうか。個体として、あるいは、種としての、利益だけを考えて、合理的に生きていると思うしまうかもしれません。そうでないと、弱者として、ただ捕食され、進化の過程で滅びてしまうだろうと。「自然はそんなに我利我利亡者の寄り集りではない」と、今西錦司さんは言います。野を、山を歩いてみれば、過剰なほどの自然の力に圧倒されるはずです。ひとが縛られている尺度とは異なる、生きものたちの豊かさと惜し気もなさが、そこに在ります。
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