ジェームス・C・スコット 訳:清水展、日下渉、中溝和弥『実践 日々のアナキズム 世界に抗う土着の秩序の作り方』(岩波書店、2017)

大きな暴動や反乱。遮られていた声を、縛られた動きを、取り戻し、放出することは、ときに必要となります。しかし、その運動さえ予期されたものだったり、後にもっと強い拘束が待っていたりすることもまた、ひとつの事実です。もっとずっと、ちいさく、日常的で、意識することもなく抑圧されていることはないでしょうか。当たり前だと思って、従っている、あるいは従わせている、いくつもの余分な制約が、きっとあるはずです。日々の自由をひとつずつ増やすことが、予想もできなかった自律した広がりを見せてくれるかもしれません。
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