小野かおる『やねはぼくらのひるねするばしょ』(福音館書店、2018)

日差しや雨をさえぎってくれる、もっとも大切な役割を、屋根は担っています。屋根は家の部品だと考えられますが、むかしむかしの暮らしでは、屋根そのものが家だったとも言えます。そのためなのか、家の中でも、特に象徴的な存在であり続けてきました。いまでは家の高さが高くなってしまったからか、屋根に登っても見晴らしが良くないからか、屋根の上の猫の姿を見ることが少なくなったように思います。遠くから見渡すと、家々の屋根も地形のように見えてきます。猫たちはいま、山から谷に降りていったのでしょうか。
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