ジョルジョ・アガンベン 訳:岡田温司、多賀健太郎『開かれ 人間と動物』(平凡社、2011)

他の生き物とは、ひとは違うのでしょうか。教科書で見た進化の過程を思い出す必要もなく、ひとも動物であることに、いつの間にか納得している気がします。それでも、虫や鳥とも、犬や牛とも異なります。外見だけでなく、発する声も、感覚も違うのです。言葉を使い、理性的に考えることが特別扱いされることもあります。にもかかわらず、神秘的な場面で、重要な役割を担うのは、動物だったりします。いまを疑うことなく没入するものと、どうすることもできずに退屈するもの。さまざまな生き物とのあいだで生きるひとの、自由な空間はどこにあるのでしょうか。
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