ティム・インゴルド 訳:工藤晋『ラインズ 線の文化史』(左右社、2014)

たとえば、場所について、「人々の往来がなければ、そこは場所ではあり得ない」とTim Ingoldさんは言います。どこかに居る、と経験するには、複数の地点を行き来する必要があります。したがって、生活は、場所よりもむしろ道、つまりは線に沿って営まれると言えます。このように、あらゆる事物を線によって構成されたものとして、生き生きと描いていきます。本ももちろん線の集積です。1冊という単位に閉じているようですが、ここから繋がる線をなぞることも、断つこともできるのです。
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