ヴァージニア・ウルフ 訳:片山亜紀『自分ひとりの部屋』(平凡社、2015)

話し相手が知らないひとを作り出して、そのひとに行動や思考させつつ、さまざまな出来事を語り、批評することがあります。そのひとに、自分自身を重ねながら。実は、相手もそれをそっと了解して、物語に飛び込んでくれているのです。 ─事実よりも虚構に真実がたくさん含まれることがある─ ひとりの部屋で、空想をしてみます。いまの自分とは別の生き方は、あり得たのだろうかと考えます。そしてきっと、選ぶことのできなかったみずからの性と、どこかで向き合うのでしょう。
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