槇文彦 他『見えがくれする都市』(鹿島出版会、1980)

東京を歩いていると、起伏の多さと、現在でも入り組んだ道が残っていることに驚きます。碁盤の目のように整った道が敷かれていることもありますが、わずかな地形に沿って、町並みがつくられているようです。そんな場当たり的とも言える、自然の形に合わせた都市にも、その背後に構造が隠されているのでしょうか。槇文彦さんは、「奥は見る人、つくる人の心のなかでの原点であり、従って見えざる中心ということもできる」と言います。歩きながら、奥へと誘われていく、その先では、いままで見えていたはずの構造が隠れてしまう。そして、また歩きます。
TOPへ