ケネス・シーヴ、デイヴィッド・スタサヴェージ 訳:立木勝『金持ち課税 税の公正をめぐる経済史』(みすず書房、2018)

貧しい者と富める者、この不平等はいつの時代にもあり、いまもあります。その差を埋めるために、持つひとから金を集めて、持たないひとに分配するひとつの仕組みとして、税金があると言えます。しかし、まっとうに得た利益の多くが徴収されてしまうことには、別の不平等が感じられます。どのような理由を持って、税は課されるべきなのでしょうか。とはいえ、誰かれ問わず同じだけ徴収することもまた、偏りが消えずに残るでしょう。制度や税率が時とともに変化しながらも、金銭的な貧富でさえ解消が困難ならば、平等はどこにあるのでしょうか。
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