中山英之『1/1000000000』(LIXIL出版、2018)

ひとは蟻より大きくて、ゾウよりは小さい生きものです。そんなひとが作る、家やビルは、その足元の地面、つまりは地球からすれば、ほんの小さな存在です。しかし、この絶対的な違いも、大きかろうが小さかろうが、扱うのに手頃なサイズに、縮小したり拡大したりして考えることで、それらの間を自由に行き来することができるはずです。いつものサイズから着替えてみれば、自らの大きさも、別のありえる大きさも、どちらも生きることができるのです。そのとき、欠如が、かたちを持って、現れてくるのかもしれません。
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