『文学ムック たべるのがおそい vol.5』(書肆侃侃房、2018)

最初から最後まで、一字一句、のがさず読む。より早く、一冊でも多く読む。読書にも、こうあるべきだという見解があります。もちろん、ひとによるところはありますが、頭のなかで振り返ってみても、本をまるごとなぞれるほどに正確ではないし、たくさんの情報をきちんと整頓しておけるわけではないでしょう。雑多に混じり合った言葉たちから、ふいに見つけたお気に入りが木霊することや、思いもかけない歪さに揺さぶられることがあります。積層する日々において、少し立ち止まり、読んでいる自分に問うものは何でしょうか。
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