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夏目漱石 『それから』

ひとびとも、手紙も、足早に往来します。電話がまだ無い頃だから、用事を伝えることが用事になり、ひとを訪ね歩くことになります。それに加えて、散歩もするでしょう。 ―彼は普通にいわゆる無目的な行為を目的として活動していた― 行くあても無く歩を進めるとき、純粋に、歩くために歩いていると言えます。世間話や昔話、見聞きした物事に関する所見など、誰かとのおしゃべりもきっと目的が薄れています。ひとからひとへと往来する、その方向性から、誰かのためにという意志が現れて、目的に没入していくのでしょうか。

plateaubooksは文京区白山に2019年3月にopenした新刊本屋です。
店名の「plateau」は平坦を意味します。

平坦で変化のない時間。そんな時間にゆっくり本を読む。そんな時間を、それぞれの楽しみかたで過ごす場所になればと名付けました。1970年代から精肉店として使われていた空間に、古家具をならべ、本を置きました。新しく空間に役割をあたえることで、使われなくなった空間から、新しく価値が生まれました。

本屋として、本によって新しい価値、気づき、感情、行動など、日常のなかで通過している時間に、変化を感じられるようになればと思っています。

中央のテーブルで読書・お菓子・コーヒーなど雑談しながら本を楽しんでください。
〒112-0001 東京都文京区白山5-1-15 ラークヒルズ文京白山2階
都営三田線白山駅 A1出口より徒歩5分です。
今月の営業日・営業時間
※年末年始・夏季休暇等の長期休暇はHPにてお知らせいたします。