苗族刺繍博物館『ミャオ族の刺繍とデザイン』(大福書林、2016)

布に糸で縫い付けてほどこされた装飾。繰り返し用いられる形や模様があり、それぞれに込められた意味や祈りがあるのでしょう。言語と同じで、知らなければ、使わなければ、読み解くことはできません。何度も読んで書いて、外国語を習得するように、ひとつひとつの刺繍のパターンを実際に縫って模写し、身体で覚えていきます。言って聴く、そのあいだに流れる時間。書いて読む、そのあいだに流れる時間。縫い付けて纏う、そのあいだに流れる時間。もっとも遅い言葉に、時代も場所も超えた響きがあるのです。
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