レオ=レオニ 訳:谷川俊太郎『はまべにはいしがいっぱい』(好学社、2012)

石をみつめていると、色や艶、形、そのさまざまな姿に夢中になります。ひとつひとつを丹念に眺め、並べたり積んだりして別のかたちをつくり、集めた中からお気に入りのものを見つけるかもしれません。何より、川や海にある石は、角が取れて丸くなり、すべすべとした手触りに、ついつい繰り返し拾い上げては握りしめてしまうでしょう。数えきれないほど無数にある石から、何を感じて、いま手にしているひとつを選んだのでしょうか。言葉にならない思いに、無機物である石が共感する。石は、ひとの手に、ずっと触れられてきたのです。
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