西江雅之『顔! パプアニューギニアの祭り』(左右社、2018)

豊かな色彩と模様で、全身を飾った姿が写っています。自然由来だったり、人工的に作られたものだったり、さまざまな装飾が施されながら、一層きわだちを見せるのが顔です。色や模様が意味を持った象徴的なものであるように、顔も記号として何かを訴えかけてくるからかもしれません。顔がなければ顔を描いて命を宿らせ、仮面を被れば自分ではない者に化けることができます。顔を持つ者が、自分の身体のまま別な者に成るとき、表面に重ねたはずの化粧や飾りから外に離脱して、自らを睨みかえしている、その眼に、何が映るのでしょうか。
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