マリオ・ペルニオーラ 訳:岡田温司、鯖江秀樹、蘆田裕史『無機的なるもののセックス・アピール』(平凡社、2012)

人がモノになる、それは死を意味するのでしょうか。あるいは、モノにも生命があり、人と同じようなふるまいをしているのでしょうか。Mario Perniolaさんは「われわれに絡みついているジェンダーや顔や年齢をかえりみることなくして、匿名で感覚するという自律的な道のり」において思考しています。匿名の、中性的な領域に在るのがモノだと言えます。とはいえ、女/男や雌/雄の2つの要素が、単一なものに収束するわけではありません。モノにおいても、性差とは異なる分類や区別、多様さがあります。それぞれの違いを引き受け、自らも差し出す。モノとして。
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